2004-01-01から1年間の記事一覧

ただ、つらつらと・・・

雪が降っている。世界を真っ白に変えようと、雪が微かな音を立てて降る。当然、完全なる真っ白な世界は出来ないことを、降ってる雪も知っている。目指す真っ白な世界を誰かに汚される前に、雪は自ら雨に変わり、作り上げていた真っ白な世界を溶かす。それで…

年の瀬の一時に

身の回りだけを考えてみても、多くの物や人、属すべきことや受け入れたい、受け入れざるを得ないモノがある。「そんな全てを取り払えるだけの自信が欲しい」と思ったりするこの頃。 何が正しくて何が間違っているとかそういう観点から見るのではなく、ただ、…

静かな世界の成分

予定外なんて状況に対面すると、「意外と予定というものに縛られて生きているのだなぁ」と思ったりもする。予定なんて案外自己中心的なモノで、自身の歪みはソコから発生し、勝手にハマって勝手に悩む。 そう、歪みにハマって悩む。 解決策は、言葉にすれば…

スクエアスペース

錯覚を上手く利用すれば、物事って意外と単純なものだったりする。いや、単純な物事を、自身が勝手に複雑にし、錯覚を頼りにしなければ、とてもじゃないがやり切れないという状況にまで陥れてしまったとでもいうか。 日々の流れが川だとして、自身はその川に…

所有って何だろう?

CDデッキの調子が悪い。正確に言えば、CDデッキの再生の調子が悪い。他の機能は問題なさそうなのだが、ただ、再生という、最も重要な機能が困ったことになっている。 これって、人間で言うところのどんな症状と言えるのだろうか。そんなことを考えながら…

幸せと絵空事

何とはなしに机に向かって、PCの前でいざ、特に書きたいこともない。これって、幸せの一つの形なのではないだろうかと思ったりもする。 もしも幸せが自身の感覚を鈍らせていくものだとしたら、世の中に不良はいらなくなり、政治家気質の人間が増えていき、…

言葉の揺れる幅

言葉にも感性がある。心に残る言い回し、人格、未来を創造する様な言葉が。そんな言葉の数々に触れるだけで、僕の心が蠢き始める。 言葉とは、身体のどの部分から発せられるものなのだろうか。 自身の言葉というものは、知識とは別の次元で振り分けられる。…

信念が映し出す眼の色

信念を貫いている人の眼はとてもキレイだと思う。迷いがないと言ったら嘘になるだろう。いや、むしろ、「貫きたい」という想いと、ソコに生じる迷いが絡まりあって、その眼にキレイだと思わせる魔力が生まれるのかもしれない。 信念は、貫かれるために生まれ…

魂に宿る美しさ

時々、美しい魂のことを考える。美しい魂とは何か。否が応でも認めざるを得ない美しさとは。そんなことを思い浮かべながら、自分を取り巻く流れに戸惑い続けている日々。 瞬間の美しさに出会えたとき、ソコに持てる限りの感情を注ぐ。瞬間が過ぎた後は、空間…

未知への道に思いを馳せる

新たな感覚を身体で感じるための何か。 その何かを探しながら、機械・自然に耳を傾ける。 人にとって魅力的なものとは一体どんなものなのか。 きっと、それは共存と犠牲の歯車が噛み合った世界なのだろう。 犠牲を償うための手立てと同時に、一方的な破壊も…

螺旋感情

自動的に動き始める感情は未だ透明にならず、様々な色を塗り重ねている。塗り重ねていくうちに、透明の存在そのものを忘れ去る。 透明は、この世に存在する。 感情の核を探す時、ついつい自身の奥へと潜り込もうとしてしまう。一人で潜るにはあまりにも重労…

フラストレーションからの脱出

限られた世界で生きていると感じた瞬間、全てが息苦しくなってくる。そんな状況に身を置いている自分に嫌気が差し、フラストレーションの赴くままに身を委ねたくもなる。では、その状況からどの様に脱出するべきだろうか。 フラストレーションからの脱出。そ…

壁。作る者と壊す者

世の中に存在する幾つかの壁に思いを寄せる。世代の壁というのもその一つ。例えば、我が物顔で街を歩く若者と、それを嫌悪な顔つきで見送る高齢者の女性。 両者に共通していることは一つ。自分が世界の中心だと思っていること。 きっと誰もが、世界を自分中…

細胞の融合

イメージを、日々の流れの中で活かすことを考える。ソコで重要なのが、「肩の力を抜く」ということ。心に備わった肩の力を抜いたとき、日々へのイメージの溶け込み方が見えてきたりするものである。 迷ったら、動きを止める。心の中で反芻し、最高の出来を、…

優しさに含まれるスパイス                 

人に優しくなれるタイミングとは何だろうか。年を重ねるにつれ、少しずつ優しくなれる部分もあれば、私生活の延長線上に、優しくなれる部分もある。どのタイミングであれ、その時の気持ちに相違はない。 人への優しさ。偶然が呼ぶ気まぐれな高揚。 何にも縛…

桃源郷のような一夜を迎えた後に

死者を鎮魂するために、川で灯篭を流す。大きな船には観音様の絵が乗せてあり、流れていく灯篭を見守っている。坊主が集まってお経を唱え、人々は何かに対して服している。 鎮魂についての意味を考える。何に対して気持ちを鎮めようとしているのだろうか。死…

アクションの分析

何かを得るために、日々、アクションを起こしている。そう、何を選択しても、例えそれが納得いかないことであれ、物質、金、感情を得ながら生きている。 そんな世の中で一体、何も得ない場所、時間というのは存在するのだろうか。 不意にそんなことに思いを…

パイプライン

想像力が働く限り、その想像は現実となる可能性をはらんでいる。 描く。イメージ画を何度も描く。描き終えたところでうっすらと、現実にある可能性を想像する。 イメージとはきっと、現実に還元したいもの。現実とはきっと、イメージが具現化されて現れた世…

純粋思考

関係性の深い部分に触れようとすればその分だけ、宇宙よりも果てしの無い、流れ星よりも不意に訪れるリスク、予想だにしない感情が配合される。頃合いの良い調合は難しく、七夕は、成功した調合例の一つなのかもしれない。 人は、知らなければならない。調合…

感情と感覚の中に在る位置

感情は感覚を変える。時の流れ、周りとの距離、自分が取るべき行動。その感情は、五感が野生に近いときに出てくるものだと思う。では、五感が野生に近くなる時とはどんな時なのか。 一人で生き抜かなければならないと感じた瞬間、僕の五感は野生に少しだけ近…

未来への沈黙

負の感情が走り抜ける速度に一体、どれだけの人が気づいているのだろうか。負の力は道を必要としない。全てを巻き込みながら走り抜ける。竜巻のように、全てを根こそぎ取りながら。 細胞を活性化させ、負の感情は更に増殖していく。正しさの基準が変わってい…

無を繋げ合わす

能動的に破壊することは、未来へと責任を連れて行くことである。 日々の積み重ねはそのようにして、何かを結び付けている。 それが成長と呼べるものなのか。今はまだ、その答えが出ていない。 ただ、神様は、いとも簡単に運命を紡ぎ、紡ぎ出されたものに対し…

とある映画へのオマージュ

常に、運命は作り出すものでありたい。僕の世界、アナタの世界、世界を繋いでいる世界。 様々な世界を前に、どんな感情を抱けば良いのだろう。 感情に意味を問わなければならないのなら、意味の中でしか分かりあうことが出来ないのなら、僕の願うことはただ…

透明に近い葛藤

乱暴な目覚まし時計に起こされることの無い朝は雪原のようで、鳥も言葉を忘れ去る。聴こえてくるのは、微かな風のハミングだけ。果てのない空間の広がりに、自分の位置を見失いそうになる。 ふと思う。大切なのは、雪原の朝で生き延びること。 太陽と月が高…

フルムーンの夜に

その場に浮遊する余韻というものは、共有の足跡から生まれてくる。人と人、人と場所。物と空間。余韻には独自の時間軸が存在し、過去と未来を急激な引力で現在へと引きつける。 余韻とは、残すモノと嗅ぎ取るモノの距離である。 引力が浮遊している空間に触…

選択の中に漂う予感

様々な局面と出会った時、選択が生まれ、何かを選び取って生きていかなければならない。選択は不意に訪れ、軽快に現れる割に、その後の道には厳かな重みがある。 選択の中で垣間見えるもの。それが自我なのかもしれない。選択を迫られるだけの自我がそこにあ…

言葉に音を乗せて

楽しさ、嬉しさの果てに死があるのなら、一度くらいは覗いてみたいと思う。 喜びの中に潜む孤独。他者がいて、初めて知る円と位置。一人に気づいたとき、何を手にして歩くのか。 空間の彩り。風に色があることを知る瞬間。 アシンメトリーな水彩画。肌で感じ…

地図と距離

内面とは、現実とも夢とも違ったもう一つの世界で、川があり、大地があり、空がある。花は咲き、音が流れ、海辺で舟が揺れている。僕は世界に少しずつ、現実という色を塗り重ねる。 内面の世界で出会う人。その人と僕は地図を見せ合う。地図を重ね合わせてみ…

根の果てに在るもの

喜びの果てには喜びがあり、悲しみの果てには悲しみがあった。夢の先には更なる夢が、儚さの先には儚さが在る。社会の大半はこのように動いている。根本の先には根本が不随され、利きの悪いリセットを押す。 根は思っている以上に深く、そして絡まる。 この…

ダイイングメッセージ

ネズミの死骸を見た。身体は痩せ細り、灰色の毛は荒々しく逆立っている。ネズミ捕りに横たわり、血を吐いた痕跡だけは新鮮さを保っている。 埋葬はしない。ゴミ袋に入れ、明日になれば他のゴミと一緒に燃やされる。決して美化されることのない死。つぶりかけ…