2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自画像という抽象画

話をしていると、それだけで素敵な気分にさせてくれる人がいる。勿論、その逆の人も。自分もその両者を行ったり来たり出来ていれば良いなと思う。何らかの言葉を引っ掛けることの出来る会話を。何故、素敵な気分になれるのか。その時に思うこと。それはその…

動いて止まる

スピードを少し落としてみる。立ち止まって辺りを見渡す。何かを[待つ]という行為。この待つという行為にどれだけの能動性を持つことが出来るか。能動的に待つためには、その先にあるイメージを信じることが大切で、ある種野性的な感覚を養うこととも繋がっ…

胸を張って言える所有物

懐かしいCDが聴きたくなって、昼空の下、窓を全開にして流す。何度も聴いたその曲。音源がなくても忠実に頭で演奏できる。もしも今、この世から音楽を楽しむ機材が消えてしまったら、自分はどれだけの音源を所有しているのだろうか。身体の中に。時々思う…

見えない世界

見えない世界がある。見えない世界は、実は身近にも存在している。見えないことに慣れてくると、その世界への関心が薄れていき、やがて、そんな世界は存在していないような生活を送り始める。見えない世界は、不意に現れる。不意に現れるので、動揺が隠せず…

失うことの裏側

時間を重ねれば、それだけの所有物、感覚が増えていく。その過程は今も継続されていて、それは同時に失うことが正比例で増えていくことと繋がっている。何事も、所有しなければ失わない。では、何故に失う怖さを知りながらも、常に所有を求めていくのか。悲…

ショートトリップ

人との繋がりって本当に面白い。何度も行き慣れた街ですら、未知なる感覚になることがあるから。そう、街に慣れることよりも、誰かと歩くことでの感覚の方が新鮮で、楽しさはその感覚に寄り添っていく。ショートトリップって、きっと頭の中での小さな旅。飽…

危ういバランス

社会を動かしているのは健全な魂なのだと思う。健全な魂を生み出すのは、健康な身体と精神。心と身体。この両者はとても密着している。このバランスが崩れると、一方が病的になってくる。逆に、バランスが取れていると、そこには平穏が両手を広げて迎え入れ…

涙の源流

どんなにノホホンと生きているようでも、見えない壁にぶつかることがある。壁を目の前にした時、何かしらの行動が始まる。飛び越える、壊す、逃げる、別の道を探すなど。個人の中から現れた壁は、比較的交渉がし易い。決定権が自身にある場合が多いから。だ…

雨から始まるつれづれな旅

「大げさな雨は嫌いだ」家のベランダを開け、夕方の薄気味悪い空を見ながら思う。見るもの、聴こえてくるもの、全てが誤魔化された気持ちになるから。大人が子供に使う手口と似ている。雨を見続ける。その日の予定を立てるとき、自分は晴れを前提としている…

書くということ

何かを書くということについて、改めて考えてみたい。自分は元来、何かを書くという行為が習慣となっていなかった。そんな自分が何かを書こうというきっかけになったのはおそらく、音楽が原因となっているだろう。もう少し突き詰めると、「音楽と文学が、自…

アクセサリー

癖には、当然のことながら良いもの悪いものがある。ついつい部屋を掃除してしまう癖、ついつい遅刻してしまう癖。癖とは言い換えると無自覚の習慣であり、自身では決して見つけることのできないもの。そんな危険なアクセサリーを、常日頃から身に付けている…

安心感の元で自由に表現する

一人暮らしを始めた時に切に思ったことなのですが、「新たな生活をスタートさせるには、先ずは生活を組み立てなければならないな」と思いました。まぁ、ゆとりを作れるようにして、そこから自身でやりたいことを始めると言いますか。そのように、「何か心に…

カルテを作る

最近思うこと。「欲しい情報に対する自分の時間が足りない」というもの。もう少し分かりやすく言うと、まとまった時間が絶対的に少ないということ。生活を送るため、人は働かなければならない。それは苦しさすら忘れてしまうような、自然の営みの一つ。時間…

半分の感覚

半人前という言葉がある。一人としては足りないという意味。だが、半人前はゼロではない。そこには何かしら認められるだけの基準が用意され、価値判断を下す人の対象になりえている。半人前というニュアンスは面白い。半人前はある意味、一人前の人よりも評…

幸福の選択

友達と話をしたいと思う反面、自身のために費やそうと決めていた、そんな時間との葛藤を抱いたことがあると思う。どちらも大切なことで、そんな大切なものを天秤にかけられる時、自分は幸福なのかもしれないと感じる。そんな幸福の選択を、今日は自身の時間…

常識というものの考え方

何か新しいことを始める。それってとてもいきいきとした感情が流れてる。外国人と外国語でシドロモドロに話しているときのような。時間の経過と供に薄れていく新鮮という気持ち。気が付くとマンネリ化している作業。そんな作業にあなたはどのような打開策を…

雨の日の

雨上がりの街並みが好きだ。人々の表情が少しだけ和らぎ、雨が上がったことから何かを期待している感じが伝わってくる。そして、自分もその一人に違いない。雨が降らないと深刻に悩んでいる国、人々も確かに存在してはいる。しかし、それを意識した上で嬉し…

不良な文化

爽やかな文化があるというのは、それだけ不良な文化も発達しているということ。今日は、そんな不良の文化を目の当たりにしました。それは、社交ダンス。タンゴに合わせてクルクルと踊るダンサー。そこで求められるものは優美さと不良の匂い。髪を撫でつけ、…

不埒な心と業の関係

例えば、仕事帰りの道草が大好きで、いつも真っ直ぐ帰ることが出来ない。どんなに一冊の本に熱を上げていても、本屋で新しい本を絶ち読んでしまう。「道草とは、こんな不埒な心からきているものなのかもしれないな」とつくづく思う。では、不埒な心は一体ど…

最低限という枠組み

最小限の知識を持って相手と向かい合う。この、「必要最低限」というのは「少なくとも・・・」という意味合いもあるが、「必要以上のものを持ってどうする?」とも取れる。何故、このような言葉が世にあるのだろうか。まず、最低限という枠組みが良い。今の…

破壊

不意に訪れる関わりに上手く対応しきれない時がある。例えばそう、本を読み耽っている時に鳴った電話への対応など。頭が切り替わっていないと言えばそれまでですが、もっと突っ込んだ理由があるのではないか。そんな状況に立ったとき、先ず最初に気づくのは…

満たされた後に・・・

何かに満足感を覚えると次なる満足を求めたくなるものですね。例えば、満腹の後には睡眠欲が沸きあがってくるような。そのような欲求ってどれにも当てはまるものなのだろうか。うだうだ考えてみたくなりました。先ず、運動で欲望を満たした後、僕の場合はや…

約束

人と接することはいくつかの約束事を設けるということ。約束とは互いがそれを理解し実行することで初めて成り立つものだと思います。それが成り立つ間柄はとても平和に思えますが、約束が成り立たなくなった時、その人との関係は少しずつ変化が見られるよう…