ショートトリップ

人との繋がりって本当に面白い。何度も行き慣れた街ですら、未知なる感覚になることがあるから。そう、街に慣れることよりも、誰かと歩くことでの感覚の方が新鮮で、楽しさはその感覚に寄り添っていく。

ショートトリップって、きっと頭の中での小さな旅。飽きるほどに知っている街ですら、誰かが新しい風を流してくれるもの。そんなトリップ感覚は、日常での会話すら新鮮味を帯びてくる。

日常って何だろう。

それは、自分が主人公となっての一人旅。日常には常に孤独が付きまとっている。誰かがそこに加わるだけで孤独ではなくなり、そこには非日常と呼ばれる世界が広がっている。

そのように考えると、何気ない人間関係が全て新鮮味を帯びてきて、その一つ一つが旅への入り口なのだと実感できる。「ショートトリップは身近なところに潜んでいるのだ」と。

そんな人間関係を築けるならば、小さな旅も、そして孤独も、愛しさを覚えずにはいられない。時間と共有の代価には、そんな付加価値があることを知った。