大切な友への何か

 自身を支配するものとは何か。

 それはきっと、未来へのスケッチなのだろう。

 人は、生き物は皆、画家であり、その絵の傍観者だ。

 自身が描き出した絵の数々。

 誰よりも多く観ているはずなのに、

 誰よりも無関心を装ったりもする。

 観て 観ない ふり を する。

 世界はおかしなことだらけ。

 きっとそれだけ自身の絵に対する想いは濃密で、

 時に屍同然ともなってしまうんだね。

 そんな力を備えた絵を描き続けるのは

 確かに危険なことかもしれない。

 でも、だからこそ、

 描き続ける友がいる。

 その力でしか解決出来ないものがあることを

 一人で証明しようとしている友がいる。

 応援なんて言葉はいらない。

 ただ、見届けてみたい。

 友が描き出す世界を見届けたい。

 あなたが描く世界と僕の描く世界。

 どこかで道が交差したら嬉しいね。

 そんな世界で、握手を交わそう。