幸福の選択

友達と話をしたいと思う反面、自身のために費やそうと決めていた、そんな時間との葛藤を抱いたことがあると思う。どちらも大切なことで、そんな大切なものを天秤にかけられる時、自分は幸福なのかもしれないと感じる。そんな幸福の選択を、今日は自身の時間を費やすことに決めた。

広い店内の喫茶店でコーヒーを飲みながら読書に耽る。読書に一区切りつけたところで、今日の選択についてぼんやりと思い浮かべる。決して悪い選択ではない。だが、良い選択だったとも言い切れない。それは、友達との会話に未知数を感じたから。そんな未知数よりも、自身の未知数に賭けてみたかっただけのこと。

一人になるということの意味。それは、一人になることで改めて、多くの人と関わりを持ちたいというモチベーションが生まれてくる。「一時の寂しさよりは、その先にある嬉しさを取りたい!」それを誰よりも自身が期待してこその行動。一人でいる時の先に見えているのはやはり人。自身とは、そんな他者との距離を詰めていくことでしか証明できない。

子供の頃に両親へ、「今日、学校でこんなことをしたんだよ」と、息を弾ませながら語る子供のような心境に近いのかもしれない。そんな心境を受け止めてくれる他者がいることに感謝をする。それと同時に、自分は、他者のそんな心境を受け止めてあげることが出来ているのか。ふと、そんな「自身では見えない力」に思いを寄せてみた。