アクションの分析

 何かを得るために、日々、アクションを起こしている。そう、何を選択しても、例えそれが納得いかないことであれ、物質、金、感情を得ながら生きている。

 そんな世の中で一体、何も得ない場所、時間というのは存在するのだろうか。

 不意にそんなことに思いを馳せると、生きることは貪欲な行為の繰り返しだということに気づく。

 「何かを得なければならない」なんてそんな息苦しいことを考えなくても、手に入れざるをえない存在。それが、生きることに与えられた運命。

 問題は、貪欲が向かう先に見える風景だ。

 今まで得てきたもの、満足しているものや納得のいかないモノも全て含めて、細胞が欲を貪ってきたという真実。その真実をどれだけ熟成させることが出来るのか。

 業の深さと向かい合う。少しだけ、感覚が心地良さを覚える。それはつまり、真実に酸素を送り込むことだから。

 長い時間の睡眠から目覚めて生まれた、新たな感覚。