感情と感覚の中に在る位置

 感情は感覚を変える。時の流れ、周りとの距離、自分が取るべき行動。その感情は、五感が野生に近いときに出てくるものだと思う。では、五感が野生に近くなる時とはどんな時なのか。

 一人で生き抜かなければならないと感じた瞬間、僕の五感は野生に少しだけ近づくことが出来る。

 全てを一人で生きようというわけではない。今、この瞬間を、一人で生き抜くと決意した時だけで良い。それは同時に、諦めという言葉が消える時だ。

 諦めを殺し、可能性を救い出す。悪を排除し、正義を引き寄せる。それが、不良の生き方だと思う。

 自身の中にあるスピードを捕らえる。一線を越えたスピードは、自身の細胞を活性化させる。そんな時、僕は嫌な奴になっているかもしれない。

 世界との接点を考える。僕と世界の接点は、帰れる場所に存在する。

 帰れる場所。それはイメージが築き上げる歴史だ。

 感情はそれを知っているからこそ、時に感覚を捻じ曲げる。不良が持つ、野生に近い五感を求めて。