自由から学ぶもの

 一番恐ろしい状態は、自由を恐れることだと思う。人は意外と自由に生きれるものだけれども、自由が最も恐ろしいものだったりもする。何かに縛られてないと不安というのもあるかもしれないがそれ以上に、自由の持つパワーがあまりにも膨大で、それを上手くコントロール出来そうもないことが恐ろしいのだ。

 コントロール出来ない自由は暴走する。気が付くと、自由が自身を支配する。

 それはもはや自由とは言わないのかもしれない。自由も日常の中で使いこなす道具の一つだと思えるようになれば、自由とは本当に素晴らしい。

 自由というものを考えて初めて気が付くこと。それは、自身の中に膨大なエネルギーが蓄積されているということだ。しかし、自由は使わなければ蒸発し、膨大なパワーは空気と化してしまう。

 膨大なパワーを使いこなす技術を考える。大切なのは、凝縮すること。冬の朝の空気を感じたときのように頭の中を凝縮させ、今日という一日の空間を敷き詰める。その空間に膨大なパワーを配置する。マトリックスのような画面をイメージしながら。

 宇宙や自然の存在は、自己との対話によって証明出来るものかもしれない。