ロマンに対する走り方

 人は意外とタフなもので、何かに疲れを感じるとそれを乗り越えるための策を考える。目標に向け、人生を逆算してみる。何をいつまでにやるかが具体的な数値となって現れ、それと同時に、その目標に向け、とりあえず前進していこうという意欲が湧いてくる。

 大切なものを守る。それは時間だったり、他者だったり、自己だったり。その意識が起動し始めた瞬間、自身に何かしらの使命が生まれる。人はそんな、使命という名のロマンに突き動かされる。

 今置かれている状況を客観的に観察することで生まれる意識。その意識に対する具体的な提案が出来れば、人生なんて驚くほど単純なものだ。

 ゴールを設定する。一人で長距離を走るというよりは、自身を4分割位に分け、リレーをするような感覚でゴールを目指す。一つのリレーを走りきったとき、新たな競技場が現れるだろう。人生は常にリレーの繰り返しだ。

 バトンに託した想いを忘れずに、スタートラインを越える。