ボンヤリ思想
引力の強さは中身の重さと比例するのだろうか。
時の流れは一定ではないのかもしれない。そう、急速に早まったり、無風状態になることもある。流れの中で生まれる気流には、どんな仕組みが隠されているのだろう。
おそらく過去の蓄積がある一定のトコロまで溜まると、随時それを更新しなければならないのかもしれない。更新された過去は消え、無へと還元される。
過去が無に還る前に現在へ信号を送る。無に還る出番になった過去を未来から上塗りするために。
上塗りされた未来は、過去を新しい形に変える。過去は安らかに還元され、仄かな想いが余韻を残す。携帯のメールのような感覚。
そんなことをぼんやり思い浮かべながら、晴れた空を見上げる。風が強く、大きな雲は引きちぎられた。