帰省

実家に帰省しました。実家には自分の面影を残す部分が少しずつですが減っていき、その分、両親が理想としている家に近づいているような気がします。そんな些細な変化にほんのりとした嬉しさが生まれたりも。

さて、実家に戻った途端、全てが懐かしくなりました。近くの公園に住んでいるアヒル。駅前のデパート。ぐうたらな自分。何故か、その場所では自分がそのように振舞うことが運命付けられてでもいるかのように自然と取った行動です。しかし、感情だけは変化している。両親との接し方、話すときの目線、部屋に居る時の居心地など。その変化に今の自分を見ることが出来るのかもしれない。

そして、一緒に住んでいたときよりも、自然と気を使うようになりました。例えば、普段よりも早く寝るようにして、両親を起こさないようにするなど。離れているのは距離だけで、その思いやりの精神というものは徐々に近づいていっている気がします。

両親は実家に住んでいたときのように自分をしからなくなった。それは自分を社会人の一人として認めてくれた証拠かもしれないし、言ったところで今の自分の環境までには届かないと思っているのかもしれない。両親の本心までは分かりませんが、少なくとも自分自身の心が確実に、両親を労われる気持ちになりました。まぁ、労わりすぎて両親の老化が進まないことを望みます。