自然体というもの

動物には動物の、植物には植物の、そして人間には人間の、それぞれ「自然体」というものがあると思います。自然体とはもともと柔道の用語だったらしいのですが、要するに、「力まずにいきなさい」ということ。人間に意外のことは良く分かりませんが、僕たちは力みすぎてはいませんか?

何故、力みすぎていると感じたか。それは、人間が自然体でいることの一つの要素となる「理性」を無視した考え方にあると思います。理性は確かに問題児。日常の恋愛沙汰や対人関係に悩んでいるのは正に、この理性の働きかけによるものかもしれない。「生意気な子供ほど可愛いもんだ」という言葉を耳にしたりもしますが、理性はあまり可愛がられてはいないみたい。そう、ちょっと度が過ぎてしまっていますから。

では、度が過ぎているのは本当に問題児、理性君なのでしょうか。理性君よりも度が過ぎている人がいませんか。そう、それは理性を受け入れられない石頭の自分自身なのです。自然体とは感性だけで動くことを刺すのではなく、あくまで感性さんと理性君が仲良くするところにあるのだと思います。まぁ、どちらか一方の子だけを可愛がっては、もう一方は不良になってしまうとでも言いますか。

自然体の定義を改めて認識することによって、理性の存在も大切にしようと思った、そんな春の睡魔に襲われる一日。