春風の中で

春風は本当に心地良い。少し熱気があって、それでいて主張しすぎることはない。ほんのりと季節の花のイメージ、「ここから始まるんだ!」という人々の思いが漂っている。そんな風を心地良く感じれるのは、今の自分の心身状態が良好だとでも言うべきか。

どんなものにも諸刃の剣となる部分が潜んでいる。例えばこの春風。言い換えれば何かを言いかけている怨念みたいなものを漂わせているとも言えるはずだ。冬に吹き荒れる風はそんな怨念を貫く鋭さを持っているため、身体的には厳しくとも、心が妙にクリアな状態になっている。夏風は身体に揺らめきを与えるようなすがすがしい気分を与えてくれるが、頭の中はドロドロに、言わばカオスの状態にまで陥れる。

諸刃の剣の威力を知らないことはとても恐ろしいこと。それは時に相手を傷つけ続け、又ある時には自分を傷続けることとなる。両側面があることに気が付けばスグに解消されそうな痛みも、勝手な思い込みがそれを邪魔したりする。そうなると、諸刃の剣は一方通行の痛みを与えるものでしかない。

ならば、物事とどのように付き合っていくのが良いのだろうか。今の自分が思うところはこうである。先ず、徹底的に片方を見つめる。そして、更に向こう側にある反対方向を想像する。これで全体を大まかに掴むことが可能となる。そこに新たな選択肢が生まれてくる。後はより良い選択を選ぶ。ただ、時に勢いというものも重要で、これはその勢いを必要としている時には進められないものかもしれない。それでも、重大な何かを決意する際には何らかの約に立つのではないかと思う。

何だか、とっても支離滅裂な文章になってしまいました。読みづらくてすみません。コートを脱げる日も近い。