培ってきたもの

自分が今まで培ってきたものというのは、不意に姿を現します。本当に不意な出会いなので、しばしばそれに気づかないことも。ただ、その出会いに気づいた時、自分の中で走馬灯のように過去と今が、そしてその先の未来も見えてきたりするものです。

今日、バイト先で厚焼き玉子を焼いていました。初めての体験。当然、理想の形は程遠く・・・と思っていたのですが、気づくと、二回目には理想以上のものが出来ていました。手先はどちらかというと不器用な方なのですが。

何故、上手く出来たのだろうかと考えてみました。その時に、不意な出会いを意識したのです。それは、常に想像力を働かせていること。焼きながら、何度も出来上がりのものをイメージし、そのイメージに現実を擦り合わせていく行為。それが不意な出会いとして頭によぎったのです。

そう、今まで自分が培ってきたものは、何かを作ったという作品でそのものではなく、何かを作るためのイメージ、想像力だということに気が付きました。久しぶりに自分を肯定出来た瞬間でした。