*桜と雨

桜と雨って相性良いように思います。雨は桜の葉を地面に叩きつけますが、そこには優しさの入り込む余地もありませんが、一方的な攻撃ですが、それでも相性良いように感じます。それは何故か。

お天気雨は別として、雨の日は大抵暗い。雲が厚く灰色です。その厚さ、灰色が、桜の葉の白を引きただせ、空間に刹那のカーテンを作り出します。その光景は月を連想させます。

桜の幹と葉が、まるでロミオとジュリエット。そんな儚さがそこに広がっているかと思うと、獅子が我が子を谷に突き落としているようにも見えてきます。

そう、何故に桜と雨の空間が好きか。ソコには何かしらの愛を感じることが出来るからかもしれません。僕と両親、友達、恋人との関係を見つめ直すきっかけになります。自然を見つめていると、自身の内にある自然も感化されるようですね。

そんなことを思いながら、『武士道』という本を読み耽っていました。