はてなをはじめる

そんな日だ。


   夢うつつ

黒い列車に乗っています
草原の中を走っています
蒼白いお花が咲いています
世界は音を失くします
音を失くして鳥さんは
地面をヒョコヒョコ歩きます
音を失くした海さん山さん
何だかつまらなそうなのです
僕は慌てて両手を出して
お耳のありかを探します
白くぼやけたお月様
空に踏まれてペシャンコです
列車はそれでも走ります
何にも気づいていないのです
お外の景色が滲んでいきます
世界がお話ししてくれないのです
僕は疲れてぼんやりとします
何だか楽しくなってきます
ペシャンコに踏まれたお月様
白いお日様になりました
つまらなそうな海さん山さん
静かにスヤスヤ眠っています
ヒョコヒョコ歩いて鳥さんは
蒼白いお花と出会います
僕はマスマス楽しくなって
お外の景色を眺めます
お外が明るくなっています
世界は音を失くします
列車は静かに走ります
蒼白いお花に鳥さんは
真っ黒い羽を刺しました

何処にでも幸せを感じることの出来る残酷がある。それは素敵なことだと信じて、青空を眺めながら洗濯物を、洗濯機と言う名の竜巻に溺れさせています。